今日楽しかったら明日はもっと楽しいに決まってんだよ。それを毎日やるだけ。
どうも。
言葉で得た不快感は言葉で拭おうと今日も画面をポチポチしてます。
今日も前回に引き続き少し昔の話をしようと思います。
高校2年生の頃、季節はいつだったかな。時期は正確には覚えてませんが高校2年生の頃のお話です。
もしかしたらこの話は昔の記事で書いたかもしれませんが、まぁいいか。どうせ書いてたとしてもみんな覚えてないでしょ。
俺本人があんまり覚えてないもん。
それでは本編どうぞ。
正直高校が嫌いだった僕はその日も学校をサボろうと自分の部屋に篭っていました。学校に行くよりYouTubeで有名人の経験談を聞く方がよっぽど自分にとって勉強だったので今日もそうしようと思っていました。
ただひとつここでひとつ大きなイレギュラーが起きます。
それは、今日父親の仕事が休みである。ということ。
まずい。父親が家にいたら学校に行ってないのがバレる。仕方ないから今日は家じゃなくてどっか外でやり過ごそう。
急いで顔洗って朝飯を胃袋に叩き込んで歯磨いて制服に着替えて家を飛び出しました。
あれ?なんかせっかく制服に着替えて外出たんなら学校に行ってやってもいいな?
そんな気持ちになり、時計を見ると8時ジャスト、チャリンコかっ飛ばせば遅刻は免れそう。一か八かで学校に向かってみて遅刻が確定したら今日は学校休もう。もし間に合ったら今日は学校行こう。そんな気持ちになりました。
あーあ、父親がいつも通り仕事に行ってさえくれていればこんなに慌ただしくする必要なんてなかったのに。
サドルに腰をかけることもなく同じ姿勢で自転車を漕ぎ続けました。
赤信号に足止めをくらい暫く待機。
交差してる道の信号が赤に変わり進行方向の信号が青に変わった。よし渡るぞ。
*
その時。
自分の視界の右隅にこっちに向かってくる軽自動車が映った。
え?俺は青信号渡ってんだからお前の方の信号赤だろ?来んなよ。
信号無視の車が向かってきました。
あーあ。あーあー。父親が普通に仕事に行ってればなー。はぁ。死と向き合った時に一気に体の力が抜けました。避けるとか逃げるとか守るとかいう考えには至りませんでした。死ぬんだな。おしまいなんだな。だけでした。
ただ直前に、あっ待ってヤバい死ぬ、死ぬ!!!と思った瞬間に体が強ばって脳内で「本マグロトロ太郎」の主題歌が再生されました。
「肉を食うより俺を食え〜♪俺を食うより野菜食え〜♪」
「明るい未来が待ってるぞ〜♪」
ああ、本マグロトロ太郎だ。懐かしいなあ。
直後、自分のほぼ真横で信号無視の車の急ブレーキが間に合い運良く自転車と車のヘッドライトがコツンとぶつかる程で済みました。
*
(本記事の*と*の間は5秒くらいの出来事です。)
あぁ。あーー。あれ。そっかぁ。まぁ。良かった、んかなぁ。死ん、でないなぁ。はぁ。よかった、か。
なんだかボーッとしてたら信号無視の車もどっかに行っちゃって、現場を見ていた周りの大人が2人くらい近寄ってきて「大丈夫!?」と声をかけてくれました。
「あ!大丈夫です!体にはぶつかってないんで!」
死にかけたやつが見せる笑顔じゃなかっただろうな、でも好青年アピをしたかったのでめっちゃ笑顔で対応しました。
そして青信号も点滅しだしたので急いで反対側の道に渡りました。
横断歩道を渡り終えて安心したのか、足が震え始めました。俺今死にかけたんだ……自覚し始めたら怖くなってきました。
いやでもなんで衝突しそうになった時「本マグロトロ太郎」の主題歌が脳内再生されたんだろ。
え?走馬灯?あれ?もしかしてあれって走馬灯だったのかな?は?俺の走馬灯って本マグロトロ太郎なのか???
その日、ようやく自分が薄っぺらい人生を送っていたことに気が付きました。
走馬灯って普通恋人とか友達とか家族のこと思い出すよな。普通人は走馬灯に本マグロトロ太郎を見ることはないと思うんだよ。なぁ。オイ。
そう思ったらなんだかムカついてきたのでその日は全力でチャリ漕いで学校に向かいました。間に合ったか遅刻したかは正直覚えてません。
今思い返してみれば、自分の人生を改めて考えさせてくれた本マグロトロ太郎には感謝です。
あんたが走馬灯に出てきてくれずに、もっとおままごとみたいな走馬灯見てたらきっと今の俺は無いからね。
ありがと。トロ太郎。
ありがと。トロ太郎。ってなんだか、「今日も楽しかったね、ハム太郎。」みたいで少し面白い。
んあれ。こんなこと言ってるようじゃまだまだ薄っぺらい人生かも。
次に死ぬ間際に見る走馬灯はもっと楽しい思い出がいっぱい出てくるといいな。
みんな大好きだな。
くそ長くなりましたが最後まで読んでくれた方々ありがとうございます。2000文字超えました。
多分今回の記事はいつもに増して意味わからなかったと思います。僕も分かりません。誰も分かりません。何も分かりません。それでいいです。思い出の寿命がこうして伸びるだけでいいんだ〜
多分次回はもっとボリューム少なめです。
ではまた次回お会いしましょう。
おしまい。